過労死ラインで出勤停止
出勤停止一週間食らった。
事の経緯。
1月の中旬から月曜日にやっているでっかい番組に異動することになった。穴埋めしたかった上司とは永遠におさらばして、別の上司のもとで平均年齢24歳くらいのチームで働くことになった。
正直結構有名な人にも間近で会えるし、いろいろやることは多いし、それなりに充実していた。休みがないことを除けば。
この仕事は本当に休みがなかった。基本的にロケを週3くらいでやって、その間はロケハンに行ったり、道路申請をしたりなどしていたので何の休みも取れなかった。休みは取れないのにロケの日程ばかりが延々と追加され、どうしようもなく仕事が増えていくという負の連鎖が繰り返されていた。
私はその中で基本的に弁当を注文したり、備品を整理したり、地図を作ったり、ロケハン写真を送ったり、そんな細々したことばかりをしていた。誰にでもできるけど、誰かがやらないといけない仕事だったのだ。
しかし私はまた同じミスを犯しつづけてしまう。確認をし忘れたり、弁当の注文センスをなじられたり、朝起きられなかったり、連絡ができなかったり。
結局自分が悪いし、自分のせいであることはわかっている。客観的に見ても自分が悪いのはわかる。ただ休みのない中でどんどん自分自身が余裕を失っていった。
「これはどこにあるの?」「あれはいつになったらできるの?」
ちょっとでも「わかりません」「それは他の人の管轄の仕事です」などと言おうものなら
「楯突くな」「刃向うのか」「お前の感情なんかどうでもいい」「ふてくされるな」
などの言葉が返ってくる。徐々に語彙をなくしていった。
この時期によく見ていたのは高橋まつりさんに関する記事だった。
「休日返上で作った資料を叩かれる」「お前の残業は会社になんら貢献していない」
彼女がSNSに記していた言葉は私にも聞き覚えがあるものだった。
とにかく周りの人間に対する余裕もないし、自分自身を見つめる余裕もない。
ただただ過ぎ去るのを待っていた。
そして水曜日
私は謎の失神を遂げる。
すぐに救急搬送された。貧血と風邪からくるもので重傷ではなかった。意識もすぐに回復した。
その後、私の勤怠記録が掘り起こされ、過労死ラインを越えたとのことで一週間の出勤停止を余儀なくされたというわけである。
だから今こうして家でブログを書いている。半ばニートのように死んだような目をしながらパソコンと向き合っている。
過労死ライン超えても普通に働いている人と、私。
きっと自我の強さが違うんだろうな、と思う。
自我ってどうやったら強くなるんですかね、教えてくれ。
12月12日
会社の人の告別式に参加したことにより、死にたいという気持ちがちょっと失せた。死に顔は安らかだったけど、ふっくらとした丸顔がガリガリになっていたのを見て、きっと死ぬ時は本当に苦しかったんだろうなと思ったからである。
花を入れたあと、みんなが泣いていた。「この人がいてよかった」と万人に思われるような人だったのだ。もっとお話しておけばよかったと思った。
穴に埋めてやりたい上司と席が離れてから一週間以上経ったんだけど本当に精神的に心地よい。朝は相変わらず起きられないけど、心が苦しくない。あの上司のせいで本当に辛かったんだなと感じた。
彼は私以上に自分勝手だ。兎にも角にも自分のことが一番大事なので、連絡を無視されたり、自分の案件を進められてなかったり、自分の意に沿わない展開になるとすぐにブチ切れる。そしてめちゃくちゃケチだ。金がかかることは一切やらない。
今度私が配属される部署の部長は人間を人間と思っていないらしいけど、明らかにコミュニケーションが例の上司より多く、自分勝手ではないんだろうなという気がした。まだそんなに関わっていないのでわからないけど。
水原希子似の総務のお姉さんとお話しした。この人はいい人だし、優しいんだけど、時たまさっくり冷たい時があってそれが怖い。
でもその人に成長した、と言われた。
「壁がなくなったよ」とも。
エセ敬語を使わなくなって、変に緊張することがなくなったからかもしれないと思った。エセ敬語を使ってた時は何もかもが怖くてずっと怯えながら人と関わっていたし、とにかく誰かと話したり、LINEとかメッセージを送ったりするのが怖かった。でもそれをやめて、自然体で周りと接するようになってからはすごく自分が楽になった。
「見え透いた嘘くせえ態度やめろよ」とチーフに言われたおかげである。ありがとう、チーフ。
後は疲れていても周りにそれを悟られないようにする能力を身につければ完璧らしい。でもそれがなかなか身につかず辛い。頑張ります。終わり。
12月11日
ここ数日、上司を埋めたい気持ちがどんどん増している。他の人に私を紹介した際に「こいつ本当にイライラするんだよ」と言ってきた。イライラしてるのはこっちだよ馬鹿野郎。
会社の方のお通夜でした。
上智のオケの人だったらしく、同期の人がたくさんいらっしゃっていた。
仮に私が急死したとして葬式に来てくれる人ってどれくらいいるんだろうか。そもそも急死したというお知らせは届くのだろうか、みなさんに。
私はみなさんに来て欲しいけどね。大人になっても私のことを忘れないでいて欲しいです。
「異邦人」の主人公は母親の葬儀の後にセックスするんだけど、それが後々作中で「非常識」とか「頭がおかしい」と言われている。
でも、葬儀の後にセックスというのは死の後に新しく生を生み出そうしているのだから、むしろ自然な流れなんじゃないかとふと思ってしまった。こんなことを思っている私はいつか「太陽が眩しい」という理由で人を殺すのだろうか。
「無限回廊」という過去の殺人を集めたサイトをずっと見ていると頭がおかしくなりそうになるんだけど、でも普通の人がどうして人殺しになったのか気になってまた読んでしまう。
13年前に祖父が死んだ時よりも、ずっとずっと死を身近に覚えた日だった。終わり。
承認欲求について
今日は二月くらいまえから決まっていた社長(正確には次期だけど)とのふたりきりでの会食会だった。これは社内の行事として正式なものなので、別に社長相手にパパ活してるわけではない。
店に着いたのは10分くらい前だった。早く来ないかとそわそわしていた。ちなみにお店は焼き鳥屋さんで超絶美味かった。ろくに相場とか知らないけどたぶん全部高いぜ。
で、15分くらい経ってから社長が来た。社長はとにかく忙しい人なのである。
適当にお互いのいろんな話をした。社長はなんて言ったって就職面接の際、わたしを採用してくれた人なのだ。わたしにとっては命の恩人なのである。
ところが、彼から言われたのはかなりショックな一言だった。
「お前がいてよかった、って周りが言っているのを聞いたことがない」
彼によれば、わたしが誰かに必要とされている様子が微塵もないらしい。また、周りの人間がわたしのことを必要な人間だと報告してきたこともないという。
「お前がいてよかった、ってみんなじゃなくてもいい、誰か一人でもいいからそう言ってくれるように頑張りなさい」
と社長が言った。
今まで承認欲求の行く先を友達とか、フォロワーとか恋人とかに求めていたわたしにとって、これは非常に新しい発見だった。
正直嫌われたり、好かれていなかったりしても他に居場所を探せばいいと思っていたのでそこまで辛いと思っていなかったのだ。どれだけ上司に怒られたとしてもこうしてブログ等でどんどんコンテンツにしていこうくらいの気持ちしか持ち合わせていなかったのである。信頼を失ったとしても失ったものを追いかけない。だって失ったのはしょうがないじゃん、と思うような人間だったのだ。
だが、社長に言われて今更気がついた。わたしが承認欲求を向けなくてはいけないのはフォロワーではなかったのだ、このブログの読者でもなかったのだ、社内の人間だったのだ。
社内のことに関してはもう既に諦めていた。わたしは誰からも関心を持たれていないし、誰も必要としていないと思っていた。
しかし、わたし次第でそれはどうにでもなるのだ。わたしがいてくれて本当によかった、と言ってくれるような人間になるもならないもわたし次第なのだ。
なのでちょっとだけTwitterの頻度を少なくして、承認欲求を満たせるよう頑張りたいと思います。しばらく誰かとご飯行くのは休止します(新しく誰かをわたしから誘うことはないという意味ね)
承認欲求を満たせるように自己アピールをじゃんじゃんしていきたいと思います。
おわり。
12月5日
とうとう12月になってしまった。本当に悲しい。一年が終わる。一年前の今頃は今の会社に入社前研修と称してちらっとお邪魔した時だった。あの時はこんな地獄になるなんて考えてもなかったし、辛いだろうとは思っていたけど、自分なら大丈夫と勝手に思い込んでいたのである。自分って本当甘いやつだ。
小説を書いたり、悦子について書いたりなどしていたのであまり近況を書いていなかったのですが、配置換えをした。
この配置換えは以前から決まっていたことで、そのために荷物を段ボールにせこせこ詰めていたのである。
私は一月から別の部署に行くことが決まっているので、配置換えの席も自然とそちらの部署の方になった。とはいえまだその部署の仕事はしていないのでちょっと肩身がせまい。私が以前いた場所ははるか遠くのフロアになった。
新しい部署の上司は以前特番のプロデューサーとしてこのブログに登場したSという人物で、亀頭みたいな頭をしている。公然猥褻カットである。
Sさんのいるところだけ空気が違う。緊張感がすごい。
しかも配置換えをしたら、会長室の近くになったので、廊下を平気で会長が通るようになった。会長は会社創業当時の新入社員らしい。なので、会社と同じ年数だけ働いていることになる。すげえ。
オフィスのそばを通っている会長に挨拶をしなかったら、Sさんが怒鳴ってきた。
「会長通ったら挨拶するの当たり前だろ!」
緊張感が漂う。
とりあえず挨拶にうるさいということはわかった。
あとSさんはだいたいクレームみたいな電話をかけているので、フロア以外にも緊張感を振りまく人間だということがわかった。
それ以外は特筆することがない。
せいぜいプリンターが新しいことと、光がよく入るようになったことくらいだ。
もうちょいちゃんとしたことを書きたい。今日は終わりです。
悦子スペシャル
昨日は悦子に会いに行った。
実は彼女と二人で会うのは初めてだった。
ツイッターでなんとなく二人で会おうという話にはなっていたが、数日前に急に具体的な話になり会うことになった。
実はかなり緊張していた。
二人で会ったことなんかないし、そもそも話題が続くのか。
不安で仕方がなかった。
夕方まで原宿で仕事があったので、原宿から渋谷まで歩くことにした。
19:00くらいに原宿を出発したら、15分くらいで着いてしまった。近いんだな、本当に。
待ち合わせは19:30だったので、東急百貨店に入り、時間を潰した。
椅子に座ってぼーっとしていたらあっという間に33分になっており、悦子から着いた旨の連絡があった。
急いで東急百貨店を出て、悦子の元へと向かった。
「あれ、君ってそんなサイズ感だったっけ?」
彼女の第一声はそれだった。私の身長が低いことにかなり驚いていたようだった。
先ほど予約をした居酒屋に行く。
もつ鍋が食べたかったのでもつ鍋の店にした。
「最近はどんな感じ?」とか「結局君ってどんな仕事してるの?」などという話をしていくうちに、私もようやく悦子と打ち解けるようになってきた。
編集の人から怒られが発生しているという話とかでまた不謹慎にゲラゲラ笑ったりなどした。
すると彼女はこんな話をした。
「こないださ、4限だけ空いてた時にどこも場所が空いてなくてさ、教授の部屋で作業してたら怒られたんだよね」
図書館もどこも空いていない時に、つい忍び込んだ7号館があまりにもしんとしており、廊下の一番奥にあったの教授の部屋が空いていたので作業をしていたら怒られたらしい。
「いや、怒るでしょ。自分の部屋で知らない人が急に作業してたら怖いよ」と私。
「最初に怒られたのは『ここは飲食禁止です』だったんだよ。たまたまチョコ食べててさ。チョコさえ食べなければ本当は怒られなかったんじゃないかって思うんだよね。」と悦子。
自分の部屋で知らない誰かがチョコを食べながら作業をしている。どう考えても怖いし、普通に不法侵入である。
「その教授は『何やってるの〇〇(悦子の苗字)さん!』ってならなかったの?」
「いや、自分の学科ではさすがにできないよ。仏文科でやったの。」
ますます怖い。本当に知らないやつじゃん。犯罪一歩手前じゃん。
「怖いよそれすっごく怖い。」と言うと
ちょっと沈黙があった後
「君に言われるまで正直悪いことだなんて全く思わなかったよ。」と言われた。
よかった、わかってくれてありがたい。
もう一つ特筆したい話。
彼女が昔付き合っていた男と喧嘩になり、背後から跳び蹴りをしたらしい。彼はバランスをいとも簡単に失い、前に倒れた。彼を残して彼女は電車に乗った。
「その間さ、ずっと怖かったんだよね。あまりにも簡単に倒れたからさ、死んじゃったんじゃないかって。殺しちゃったかなって。」
それはなんとなくわかる。別に相手のことを考えているわけではなく、自分の身に不幸が降りかかるのを極端に恐れている。怒られるのが怖かったりするのもたぶんそういうことなのだ。
「それでどうしたの?」
「CDを借りてるのをおもいだしてね、『CDよかったね』ってLINEしたんだ。聴いてなかったけど。」
わたしも悦子の立ち場になったらたぶん同じことやる。
「でもずっと返ってこなくって、ネットで刑期とか検索しちゃった。殺意がなくて人を殺したら何年かなって。」
結論から言うと彼は生きていたし、その後別れたらしい。彼にとっても悦子にとってもよかった。
正直悦子ってもっと感覚が人より違っていてすごいサイコパスなのではないかと思っていた。(よく「人の爪はがしたい」とか言ってたし)
でも意外とそうでもなかった。むしろ私の感覚とかなり近いところで生きているということがわかったのですごく親近感が湧いた。とても有意義なサシ飲みになった。
今度は旅行とか行こう。
11月25日
朝早く起きてインフルエンザの予防接種を受けに行こうと思ったのだが、無理だった。眠過ぎて死んだ。
家に帰ってきたのが4:57だったんだから、もともと無理だったのである。
なぜ4:57に帰宅したのかについては地獄の項で書きます。
今日は交換日記の相手と遊びに行った。その人は同じ年のOLである。彼女と遊びに行くと沈黙があまりない。次から次へと会話が出てくる。不思議である。
映画を観に行くことになっていた。というか私から彼女を誘ったのである。イメージフォーラムで上映している、「悪魔祓い 聖なる儀式」を観に行くことにした。
バンドリの面白さを語る。女同士の会話が無限に続くことにかなり興味を抱いてくれた。バンドリでのプレイヤーが基本的に観葉植物的な立場であることを伝えると、「それはいいね」と喜んでくれた。非常に嬉しい。
彼女に連れられてやってきた喫茶店は非常に素晴らしかった。
椿屋珈琲店にちょっとおしゃれな感じを付け加えたその喫茶店で美味しいコーヒーとチーズケーキをいただく。水が無限に注がれてしまうので、非常に面白かった。
で、映画を観る。
すごいナチュラルに非日常が登場する。
かと思えば
みたいに日常が飛び出してくる。
(ちなみに画像は予告編のスクショです)
でも映画を観ていくと、悪魔祓いも悪魔も日常にかなり根付いてるというか、悪魔がいることがむしろ普通で、ありふれたことみたいになっているのだ。
正直途中眠ってしまったので全てを観れてないけど、ここでいう悪魔は日常に存在しているちょっと強迫観念みたいなものなのかなと思ったりした。
彼女が機龍警察のファンだったのは意外だった。おすすめの作品もいくつか教えてもらえたのでかなり有意義でした。
ひさびさに日記っぽくなってよかった。